HPでも特に詳しく記述はしていないような気がしていたので
今日は少しワタシがこの仕事をするようになった
経緯についてお話をさせていただけたらと思います。
ワタクシの祖父は香川県高松市でフォトスタジオを営んでおりまして
帰省する度に祖父が暗室で作業する様子や
仕上がったプリントにスポッティングする作業などを
間近で見せてもらえるのが子どもながらにすごく楽しい時間でした。
いらなくなったプリントの端切れを
祖父がやっているように真似してカットしたり
暗室で液体に入った紙からボワーンと浮き出てくる絵に
魅せられ
たまらなく楽しかったと記憶しています。
今、思えば原点は暗室作業
とにかく何もない紙が液体に浸ると
そこから絵が浮き上がってくる
そんなマジックのような過程を見るのが
たまらなく好きでした。
多分その影響を少なからず受けて育っていたのだと思います。
持っていたコンパクトカメラで撮った写真は
自分の脳を通じて目に見えてくる景色のそれとは違っていて
表現のズレにも違和感を覚え
本格的に自分が思うような絵をカメラという箱を通じて
表現したいと思うようになっていきました。
気がづけば社会人になった頃から
写真を撮ることに更に魅力を感じ
写真を仕事として真剣にやってみたいと
自然と考えるようになっていました。
東京のスタジオでカメラマンアシスタントを経験し
そのうち徐々に1人で仕事をいただくようになっていって
自然とフリーランスという今の形態でのお仕事のスタイルに
なっていったというのが大まかな経緯です。
その頃はまだデジタルの時代ではなくフィルムでお仕事をしている頃でしたので
精神的には今よりもっと強いメンタルが必要だったような気がしています。
お仕事の形態としては
広告のお仕事、雑誌の撮影のお仕事、時々ウエディングの撮影なども
入らせていただいて、さまざまな場面で経験を積ませていただきました。
写真に関係のあるプロの現像所でアルバイトなどもしたりして
フィルムや色についてもお勉強させていただきながら
今思えばすごく忙しくて大変だったけど
充実した日々だったなぁと回想しています。
(つづく)