88歳 人生後に写したかったもの

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昨日の朝、目が覚めて何げなくテレビをつけたらやっていたご夫婦の

ショート ドキュメンタリー リポート。

夫婦で写真館を営んでいた写真家88歳のおじいちゃんのお話しでした。

今は亡きワタクシの祖父も写真館を営んでおりましたので

なんとなくいろんなことをダブらせながら見入ってしまいました。

こちらの写真家のおじいちゃん

現在は背骨を折って入院生活で寝たきりの状態がつづいているのですが

自分の写真家人生の最後に奥さんの写真を撮りたいということで

ベッドから車いすに移乗して

奥さんのポートレートを渾身の力をこめて撮影します。

普段は食事も奥さんに食べさせてもらっている状況でしたが

撮影するとなるとチカラが湧いてくるのですね。

さすが。


(写真はウチの祖父のカメラ)

母の日に

小さな花束とともに

台紙に美しく仕立てられたモノクロの写真が奥さんに手渡されました。

そこには本当に何とも言えない奥さんのステキな笑顔が写し出されていました。

病床の中、120枚にも渡る写真を撮影した中から選び抜いた1枚。

このおじいちゃんの気持ちの全てはこの写真の中にあるんだなぁ…と胸があつくなりました。

「写真家人生の中で妻を撮影する機会はなかなかなかったから最後に撮ってあげたかった

そして、この写真は自分の人生の集大成。」そう おっしゃっていたことが

胸につきささります。

そして奥さんは「撮ってもらえるのは素直に嬉しい」と言いながら

撮影の日、身支度に余念のない様子が、何とも言えなく心に残りました。

ステキな夫婦の写真物語…

脳裏に焼き付くリポートでした。